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ソプラノ

ソプラノ





このページでは、
女声の最高音域を担当する
ソプラノについて紹介します。
音楽のイメージ写真
ソプラノ
ソプラノの概要
【音域】
Vc〜Ta

高音域の女声で、声の太さによっていくつかの種類に分かれる。
オペラの役柄によって求められる声質が異なるので、ソプラノ歌手は生来の声質にあった役を歌うことが多い。
⇒かわいらしい少女(例.パパゲーナ)なら軽い声、強い性質の女性(例.トゥーランドット)なら重い声など・・・

ソプラノ・レッジェーロ
【概要】
最も軽い声質のソプラノ。
一般的に高音や技巧的に優れ、声量は小さめなことが多い。
特に高音が出る場合はコロラトゥーラ・ソプラノとして活躍することが多い。
ソプラノ・リリコ・レッジェーロ
概要】
レッジェーロとリリコの中間の声質。
『スーブレット』と呼ばれる、機知に富む小間使い役などを得意とする。


【代表的な歌手】
グリスト・ポップ・バトル・ヘンドリックスetc

【代表的な役】

スザンナ『フィガロ』、
デスピーナ『コジファントゥッテ』、
アデーレ『こうもり』etc
ソプラノ・リリコ(リリック・ソプラノ)
【概要】
最も一般的なソプラノの声質。
オペラでは、ソプラノ・リリコの役が一番多い。

【代表的な歌手】
テ=カナワ・フレミング・フリットリ・フレーニ・シュヴァルツコップ・リッチャレッリデヴィーアなど多数


【代表的な役】
伯爵夫人『フィガロの結婚』、
パミーナ『魔笛』、
ミミ『ボエーム』、
リュー『トゥーランドット』、
アガーテ『魔弾の射手』、
アメーリア『シモンボッカネグラ』、
ミカエラ『カルメン』etc
ソプラノ・リリコ・スピント
【概要】
リリコよりも力強く強靭で、イタリアオペラの重い役などに適した声質。

【代表的な歌手】
L.プライス・テバルディ・マッティラ・グレギーナetc

【代表的な役】
アイーダ『アイーダ』、
デズデモナ『オテロ』、
アリアドネ『ナクソス島のアリアドネ』、
トスカ『トスカ』、
蝶々さん『蝶々婦人』、
レオノーラ『運命の力』etc

ソプラノ・ドラマティコ
【概要】
リリコ・スピントよりも強大な、最重量級の声質。
ワーグナー・R.シュトラウスなどのドイツオペラの重い役や、イタリアオペラの最重量級の役である『トゥーランドット』などを担当する。

【代表的な歌手】
フラグスタート・ニルソン・ジョーンズ・ノーマン・マルトンetc

【代表的な役】
サロメ『サロメ』、
トゥーランドット『トゥーランドット』、
ブリュンヒルデ『ニーベルングの指輪』、
レオノーレ『フィデリオ』、
エレクトラ『エレクトラ』、
ポンキエッリ『ジョコンダ』etc
ソプラノ・ドランマティコ・ダジリタ
【概要】
ドラマティコの声質でありながら、超絶技巧・超高音域をもつソプラノ。
カラスのようにメゾソプラノの役からルチア『ランメルモールのルチア』のようになんでも歌えてしまう、特別な声。
ただし他の声種にくらべて全盛期が短いようである。