テノール/オペラ歌手の声種

このページでは、
男声の最高音域を担当する
テノールについて紹介します。

テノール

テノールの概要

【音域】
Ⅱc～e

ソプラノの１オクターブ下にあたる音域（男声の最高音域）を担当する。
語源は『保つ』で、主旋律を保つことからこう名づけられた。

テノーレ・レッジェーロ

【概要】
最も軽い声のテノールで、ロッシーニなどにおいて超絶技巧が求められる声種。

【代表的な歌手】
アルヴァ・マッテウッツィ・シラグーザ・フローレスetc

【代表的な役】
アルマヴィーア伯爵『セヴィリャの理髪師』、
ドンラミーロ『シンデレラ』etc

テノーレ・リリコ（リリック・テノール）

【概要】
最も一般的なテノールの声種で、役柄も一番多い。

【代表的な歌手】
ジーリ・パヴァロッティ・カレーラス・アラーニャ・サッバティーニetc

【代表的な役】
タミーノ『魔笛』、
ネモリーノ『愛の妙薬』、
ロドルフォ『ボエーム』、
アルフレード『椿姫』、
ドン・ホセ『カルメン』etc

テノーレ・スピント

【概要】
輝かしく強靭な声種。
通常、重い声と認識される歌手はスピントに分類される。
ドラマティコとレパートリーを一部重複することが多い（特にイタリアオペラにおいて）。

【代表的な歌手】
コレッリ・ドミンゴ・ジャコミーニ・クーラ・カウフマンetc

【代表的な役】
マンリーコ『トロヴァトーレ』、
ラダメス『アイーダ』、
カヴァラドッシ『トスカ』etc

テノーレ・ドラマティコ

【概要】
テノールの最重量級。
その中で、ワーグナー等ドイツオペラの重い役を歌うものを特にヘルデンテノールという。

【代表的な歌手】
●イタリアオペラ；
デルモナコ・ガルージンetc
●ヘルデンテノール；
メルヒオール・ヴィントガッセン・ヴィッカーズ・ヘップナー・ディーンスミス・ボータetc

【代表的な役】
オテロ『オテロ』、
カニオ『道化師』、
ワーグナーのテノール諸役etc